累卵の危うき(読み)ルイランノアヤウキ

デジタル大辞泉 「累卵の危うき」の意味・読み・例文・類語

累卵るいらんあやうき

《「史記范雎はんしょ伝から》積み上げた卵のように、非常に不安定で危険な状態。「今まさに累卵の危うきにあると言える」

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精選版 日本国語大辞典 「累卵の危うき」の意味・読み・例文・類語

るいらん【累卵】 の 危(あや)うき

  1. 卵を積みあげたようにきわめて不安定で危険な状態。
    1. [初出の実例]「曾聞樹上結巣穏。閑看人間累卵」(出典:翰林葫蘆集(1518頃)六・題玉汝琳首座容安斎記後)
    2. [その他の文献]〔枚乗‐上書諫呉王〕

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ことわざを知る辞典 「累卵の危うき」の解説

累卵の危うき

卵を積みあげたように、きわめて不安定で危険なさま。

[使用例] ソフトバンク存亡の危機を救った大森は、一転してソフトバンク累卵の危機を招いたのである[佐野眞一*あんぽん 孫正義伝|2012]

〔異形〕あやうきこと累卵のごと

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