細村(読み)ほそむら

日本歴史地名大系 「細村」の解説

細村
ほそむら

[現在地名]大分市細

本田ほんだ川河口に開けた半農半漁村で、西は久原くばる村、南西上野うえの村。村内に伊予街道が通る。天正一八年(一五九〇)七月二〇日、伊勢に参宮した「あまべの郡にうしゆ十人つれ」の一人として「ほその浦大田新助殿」がみえる(「参宮帳写」後藤作四郎文書)。江戸時代を通じて肥後熊本藩領で関手永のうち。寛永一一年(一六三四)の同藩豊後国郷帳に村名がみえ高一千一〇五石余。正保郷帳によると田高七一八石余・畑高三二一石余、佐賀さが郷に所属。「肥後国誌」には当村高八〇九石余と当村内馬場ばば(現佐賀関町)高二八五石余が載り、当村の小村として「中村・浜村・町村・クス本村・西村・八丸村・中原村」などが記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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