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大分市 おおいた

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

大分〔市〕
おおいた

大分県中東部に位置する中核市。県庁所在地。大分平野のほぼ全域と佐賀関半島の先端部を占め,別府湾に臨む。 1911年市制。 1963年鶴崎市,大南町,大分町,坂ノ市町の3町および大在村と合体。 2005年佐賀関町と野津原町を編入。北部の大野川大分川などの形成した複合三角州と,南部の第四紀層の台地,丘陵とを含む。中心市街地の大分は古代から豊後国の中心で,国府は市街地南部の古国府 (ふるごう) に置かれた。鎌倉時代以後は守護大友氏がこの地に館を置いたが,特に 21代大友宗麟はここを根拠として筑前国,筑後国,豊前国,豊後国,肥前国,肥後国の北九州6ヵ国を版図に収め,明,ポルトガルなどと貿易を行ない,海外文物の摂取,キリスト教の保護に努めた。大分川下流左岸,上野台地先端に形成された城下町は,当時九州の政治,経済,文化の大中心地であった。しかし大友氏の除国後は,豊後は小藩分立となり,当地は府内藩の城下町となった。府内藩は早川氏,福原氏,早川氏 (再封) ,竹中氏,日根野氏,大給氏と藩主が代わったが,慶長4 (1599) 年の早川長敏の再封以後幕末まで,いずれも2万~2万 3000石の小藩であったため,城下町の規模も小さく,明治4 (1871) 年に県庁所在地となってのちも発展が遅れ,市制がしかれるまで 40年もかかった。大正期になると紡績などの工業も興り,商圏も拡大し,県都としての機能も高まった。その後化学,製紙工業などを中心に近代化し,市域も拡大。 1964年には大分市を中心とする3市7町にまたがる地区が新産業都市に指定され,鉄鋼,石油化学工業を中心とする新たな工業都市づくりが進められた。佐賀関半島の関には銅のほか金,銀,ニッケル製錬工場がある。農業は沿岸部丘陵でミカンが栽培されるほか,内陸部で米作,野菜類,果樹類の栽培,肉牛飼育が行なわれる。漁場に恵まれ,アジ,サバ,タイ,ブリなどが大都市に出荷される。瀬戸内海国立公園に含まれる高崎山のサル生息地は国の天然記念物。そのほか後藤家住宅 (国指定重要文化財) ,豊後国分寺跡,元町石仏,高瀬石仏,千代丸古墳,古宮古墳 (以上国指定史跡) ,西寒多神社,柞原八幡宮 (神木のクスは国の天然記念物) といった名所・旧跡が残る。東部の佐賀関半島海岸部と高島日豊海岸国定公園に,西部の山岳地区は神角寺芹川県立自然公園にそれぞれ属する。 JR日豊本線大分駅から久大本線,豊肥本線が分岐,国道 10号線,197号線,210号線,217号線,442号線が通じ,大分自動車道のインターチェンジがある。大分川河口の桟橋からは,国東半島にある大分空港へのホバークラフト (エアクッション艇) が就航。面積 502.39km2。人口 47万8146(2015)。

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デジタル大辞泉の解説

おおいた‐し〔おほいた‐〕【大分市】

大分

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