終戦後の鎮南浦の状況

共同通信ニュース用語解説 「終戦後の鎮南浦の状況」の解説

終戦後の鎮南浦の状況

旧厚生省引揚援護局の「満州・北鮮・樺太千島における日本人の日ソ開戦以後の概況」(1961年)によれば、終戦以降、46年春までに朝鮮半島北部で越冬した日本人の内、死亡者は約2万5千人。鎮南浦では約1600人が死亡。朝鮮総督府勤務時に終戦を迎えた故森田芳夫氏が戦後まとめた「朝鮮終戦の記録」によれば、45年8月、鎮南浦日本人会の配給は、大人1人米約8キログラム。10月に約2・6キログラム、11月に途絶えた。その冬、鎮南浦で死亡した約8割が6歳以下の子どもだった。

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