配給(読み)はいきゅう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「配給」の解説

配給
はいきゅう

物資の供給政府など公的機関が一元的に行う制度物資分配は,生産者から最終消費者まで,価格機能を通して行われるのが資本主義社会における原則である。しかし戦時経済など物資が相対的に不足するときには公的機関が価格,数量を制限し,配給制度に移行する場合がある。第1,2次世界大戦中および大戦直後などでは多くの国で民需物資の生産量が少くなり,流通面での統制が行われた。日本の食糧公団などによる商品別購入券制度や米穀通帳制度などは,配給の典型的な例である。

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デジタル大辞泉「配給」の解説

はい‐きゅう〔‐キフ〕【配給】

[名](スル)
品物などを一定の割合でめいめいに配ること。「食糧を配給する」
統制経済のもとで、特定商品の一定量を特別の機関や方法によって消費者に公平に売り渡すこと。「配給制度」
一定の商品を一定の地域に配布・販売すること。「洋画の配給会社」

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精選版 日本国語大辞典「配給」の解説

はい‐きゅう ‥キフ【配給】

〘名〙
① くばり与えること。品物などを一定の割合でめいめいにくばること。
※夢声半代記(1929)〈徳川夢声〉新宿座「映画会社から配給(ハイキフ)を止められちまったらしかった」 〔晉書‐郭黙伝〕
② 統制経済のもとで、数に限りのある物資などを特別の方法・機関によって一定量ずつ消費者に売ること。
※街の物語(1934)〈榊山潤〉「夕方、炭が配給された」

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世界大百科事典内の配給の言及

【商業】より

…それは取引が財の商品流通にかかわる現象であり,経済の発展に従って商品流通の経済組織や秩序が大きく変わってくるからである。したがって,商業を取引のために存在するところの企業と認識するこの説のほかに,交換説,再販売購入説,配給説などがある。交換説は,中世の都市経済における個別的な直接交換をとらえて商業とみる説であり,再販売購入説は,18世紀において商行為を専門の業務とする商人活動が盛んになるに至って,商人の再販売のための購入活動をもって商業とするものである。…

※「配給」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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