絆・紲(読み)きずな

精選版 日本国語大辞典 「絆・紲」の意味・読み・例文・類語

き‐ずな ‥づな【絆・紲】

〘名〙
① 馬、犬、鷹(たか)などの動物をつなぎとめる綱。〔十巻本和名抄(934頃)〕
② 人と人とを離れがたくしているもの。断つことのできない結びつき。ほだし。
平家(13C前)一〇「妻子といふものが、無始曠劫よりこのかた生死に流転するきづななるがゆゑに」
浄瑠璃・五十年忌歌念仏(1707)下「人々の回向を受け仏の御国に到らんと、思へば思へば此世のきづなはふっつと思ひ切たぞや」

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