ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「経営監査」の意味・わかりやすい解説 経営監査けいえいかんさmanagement audit いわゆる内部監査が機能的に発展したもので,経営批判と経営指導を目的とする経営者のための監査。経済監査ともいわれ,経営者が企業の経営活動を合理的に管理統制し,経営の経済性を増進するための一手段として利用される。経営監査の対象はきわめて広く,会計および財務活動の監査のほか,諸経営活動の当否の批判や経営管理の指導を含む。具体的には経営組織や制度の監査,経済活動の適法性や妥当性の検討,経済性および企業に対する合目的性の指導,経営政策や資金計画などに対する批判,経営欠陥の指摘とその除去または改善に関する助言と勧告などである。これらは近年では経営政策監査,経営業績監査,経営組織監査,経営情報監査などの名称のもとに経営監査から離れ,それぞれ独立した監査手法とみなされることもある。また経営監査は従来内部監査の側からだけ問題とされてきたが,最近では公認会計士監査からも問題とされるようになってきている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by