結縁経(読み)ケチエンギョウ

デジタル大辞泉 「結縁経」の意味・読み・例文・類語

けちえん‐ぎょう〔‐ギヤウ〕【結縁経】

仏縁を結ぶために経文多く法華経書写して供養すること。

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精選版 日本国語大辞典 「結縁経」の意味・読み・例文・類語

けちえん‐ぎょう‥ギャウ【結縁経】

  1. 〘 名詞 〙 仏縁を結ぶために、経文(主として法華経)を書写して供養すること。
    1. [初出の実例]「書写のひじり、結縁経供養し侍りけるに」(出典:後拾遺和歌集(1086)雑六・一一九七・詞書)

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世界大百科事典(旧版)内の結縁経の言及

【結縁】より

…密教ではその教えに接する者を結縁機といい,諸尊のなかから自分の守本尊を選びとる灌頂(かんぢよう)を結縁灌頂という。また結縁のために経文を書写することを結縁経といい,これを供養する法会を結縁経供養という。結縁のために法華経を8座にわたって講ずる法華八講を結縁八講,結縁のために読経回向するのを結縁諷経(ふぎん)という。…

【装飾経】より

…さらに《法華経》信仰の中で法華八講と呼ばれる法会が盛行し,華美な行事となっていった。また結縁経(一品経)という,《法華経》二十八品を多くの者が分担して書写調巻する儀礼が生まれ,こうした行事の中から経巻装飾は《法華経》を中心に装飾の華美を競うに至った。そうした結縁経の早い例が,《栄華物語》に伝える1021年(治安1)の皇太后子の女房らが行ったもので,〈経とは見え給はで,さるべきものゝ集などを書きたるやう〉だったといわれるが,装飾経が生まれた条件の一つとして,料紙装飾の技術の発達があったのである。…

※「結縁経」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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