(読み)しけ

精選版 日本国語大辞典 「絓」の意味・読み・例文・類語

しけ【絓】

〘名〙
① 繭の上皮。糸、真綿とも粗悪なものしか作れないもの。
② 「しけいと(絓糸)」の略。〔饅頭屋本節用集(室町末)〕
※万金産業袋(1732)五「尤すぢ絮(シケ)みぢんもなきやうにして」
③ 「しけぎぬ(絓絹)」の略。〔文明本節用集(室町中)〕
④ 奈良地方で、主として夏の紋付などに用いられる綿麻交織物。

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デジタル大辞泉 「絓」の意味・読み・例文・類語

しけ【×絓】

繭の上皮。粗悪な絹糸・真綿の材料になる。
絓糸しけいと」の略。
絓絹しけぎぬ」の略。

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