日本大百科全書(ニッポニカ) 「統一交渉」の意味・わかりやすい解説 統一交渉とういつこうしょう 同一の業種ごとに経営者側と労働組合側が足並みをそろえて団体交渉する手法。産業別統一交渉。複数の労働組合が要求を統一することにより労働組合の交渉力が増すほか、経営者にとっても同業種間で情報交換して回答水準をすり合わせることができるため、自社だけが同業他社より不利な回答をする事態を避けられる利点がある。日本では1960年代から春闘で、電機や鉄鋼・造船業界などが導入し、東京23区など地方公共団体の労使交渉でも採用されている。最近は同一業種内で企業間の業績格差が顕著になっているため、統一交渉から離脱する企業も多い。[矢野 武 2015年5月19日][参照項目] | 団体交渉 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例