精選版 日本国語大辞典 「継ぎ歌」の意味・読み・例文・類語
つぎ‐うた【継歌・続歌・次歌】
- 〘 名詞 〙
- ① 短冊を三つ折りにして、題を隠したまま各自短冊を分け取って、その場で歌を詠むこと。中世以降に流行し、三十首、五十首、百首から千首に及ぶことがある。また、それを披講する歌会をもいう。多く探題(さぐりだい)形式で詠まれた。
- [初出の実例]「次当座続歌探題等哥。数多不レ可レ詠レ之」(出典:右記(1192))
- 「みやうかうの御つきうた五十しゆ」(出典:御湯殿上日記‐文明九年(1477)一一月二二日)
- ② =つぎぶし(次節)
- [初出の実例]「遁世のよ所に妻子をのぞき見て〈芭蕉〉 つぎ哥耳にのこるよし原〈峡水〉」(出典:俳諧・武蔵曲(1682))
継ぎ歌の補助注記
①の名称の由来は、詠進した短冊を組題順または位順につぎつぎと整理し、綴じ合わせたところからとも、探題でつぎつぎに短冊をとったところからともいわれる。