日本歴史地名大系 「網掛峠」の解説 網掛峠あみかけとうげ 長野県:下伊那郡阿智村小野川村網掛峠[現在地名]阿智村大字智里 小野川古代東山道の道筋にあたる峠。標高一〇三二メートル。神坂(みさか)峠を下り園原(そのはら)の地籍を通り、殿島(とのじま)で本谷(ほんたに)川を渡り、南岸の山を縫って矢平(やだいら)の小集落を過ぎ、ここより急坂となり峠に達する。峠には網掛三社権現を祀る小祠があり、そこに樹齢八〇〇年前後と推定される「蛇瘤杉(じやこぶすぎ)」があったが昭和二八年(一九五三)一〇月伐採された。琵琶湖の岸辺に住む若い漁夫がこの地で餓死したので大杉の下に三社権現を建て亡霊を弔ったが、大杉には大蛇に似た瘤があり、その祟りで琵琶湖では不漁が続いた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by