阿智村
あちむら
面積:一一三・二五平方キロ
下伊那郡の南西部に位置する。北は梨子野山(一一三九メートル)を境に清内路村・木曾郡南木曾町、東は天竜川の支流阿知川を境に飯田市山本区、南東は阿知川の支流鶯巣川を境に下條村、南は浪合村、西は神坂峠(一五九五メートル)・恵那山(二一九〇メートル)を境に岐阜県中津川市に接する。
地形はおおむね西から東北に傾斜しており、木曾山脈に源を発する横川川・園原川・本谷川、更に黒川・大沢川が合流して阿知川となり天竜川に注ぐ。阿知川を境にして東は旧会地村である。旧三州(伊那)往還にあたる国道一五三号がおおむね村を南北に縦貫して、飯田市―愛知県と結び、更に中央自動車道の恵那山トンネル・網掛トンネルが開通したが、その恩恵を受けることは少なく、智里地区は過疎化が進んでいる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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阿智〔村〕
あち
長野県南部,木曾山脈の南部にある村。西部の恵那山を境に岐阜県と接する。1956年会地村,伍和村,智里村が合体して阿智村が成立。2006年浪合村,2009年清内路村をそれぞれ編入。村名は平安時代初期に編纂された旧事本紀にも記述がある。北部は農林業が主で,南部は耕地が少なく,スキー場やゴルフ場がある。神坂峠遺跡は国の史跡,小黒川のミズナラは国の天然記念物に指定。村域の一部は中央アルプス県立自然公園に属する。三州街道(国道153号線)と木曾山脈南部を横断する清内路(国道256号線)の分岐点で,西に中央自動車道の恵那山トンネルと園原インターチェンジがある。面積 214.43km2。人口 6068(2020)。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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