綾垣村
あやがきむら
[現在地名]玖珠町綾垣
森村の西方にあり、太田川が南流する。中世は古後郷の内としてみえる。応安八年(一三七五)二月日の田原氏能軍忠状(入江文書)に古後城とみえ、玖珠郡士小田大和守以下が謀反を起こしたので、田原氏能は名代とともに同六年一一月一三日、高勝寺城(玖珠城)に馳せ向かい、一七日に散々に合戦し凶徒らを城内に追込めた。その後、宇都宮如法寺若狭守氏信(氏能の実弟)らが古後城を構えたというので、応安六年の築城と考えてよかろう。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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