緊急土地対策要綱(読み)きんきゅうとちたいさくようこう(その他表記)Outline of Urgent Countermeasures on Land

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「緊急土地対策要綱」の意味・わかりやすい解説

緊急土地対策要綱
きんきゅうとちたいさくようこう
Outline of Urgent Countermeasures on Land

土地取引の適正化,国公有地などの処分,税制上の措置および再開発,住宅・宅地開発推進などを目的に 1987年 10月に閣議決定した土地対策の指針。 86年ごろから著しい地価高騰が東京および周辺都市で顕在化したため,87年7月に新行革審に土地対策検討委員会が設置された。同審議会は,同年 10月に中間報告として,「当面の地価等土地対策に関する答申」を行なったが,これを受けて同年 10月に出されたのが緊急土地対策要綱である。しかしその後も地価高騰は収まらず,88年には,同審議会の最終答申を受けて「総合土地対策要綱」が決定され,中長期的な地価対策が講じられることになった。

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