総連合

山川 日本史小辞典 改訂新版 「総連合」の解説

総連合
そうれんごう

日本労働組合総連合略称。反総同盟を旗印とする中間派組合の全国組織。1926年(大正15)1月,関東の機械労働組合連合会と大阪鉄工組合を中心とする関西の日本労働組合連合とが合同して結成。満州事変後,国家社会主義移行。日本主義組合と接近し,35年(昭和10)9月に日本労働組合会議脱退,36年4月に愛国労働組合全国懇話会を誕生させた。38年11月日本勤労報公連盟と改称,40年8月解散。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の総連合の言及

【鐘紡争議】より

…次いで大阪・京都・兵庫の5工場,ならびに東京本社と熊本工場に争議は波及した。外部の労働組合の影響力も強まり,兵庫工場では,総連合(日本労働組合総連合)・組合同盟・総同盟の3者が主導権をめぐって競合したほどであった。結局争議は,会社側の切崩し戦術の前に,工場ごとの分立的な闘いになり,また労働組合の相互対立で,労働者側の敗北となって終息するが,無争議・無組合という鐘紡の伝統は崩れ去った。…

【中立労連】より

… その後,全労働者的課題である政策・制度面においては,総評,同盟,新産別との労働四団体共闘を組織,春闘においては総評との間に国民春闘共闘会議を設置し,官民の接点という重要な役割を担った。また,労働戦線統一の面で,民間労組の統一をめざした全民労協(全日本民間労働組合協議会)の結成(1982年12月)に新産別との共闘組織である総連合(全国労働組合総連合,1979年3月結成)の一員として橋渡し的な役割を果たしたことは特筆すべき点である。政治的な運動では総評,同盟と異なり,特定の支持政党はもたず,共通要求課題の実現という観点で同一の目的をもつ政党と協力関係を結ぶなど緩やかな路線をとっていた。…

※「総連合」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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