総鹿子(読み)そうがのこ

精選版 日本国語大辞典 「総鹿子」の意味・読み・例文・類語

そう‐がのこ【総鹿子】

  1. 〘 名詞 〙 全体鹿子絞(かのこしぼり)にしたもの。
    1. [初出の実例]「かすが野やわか紫のそうかのこ〈季吟〉」(出典:俳諧・玉海集(1656)二)
    2. 「京坂にてひった鹿子と云は江戸に云惣鹿子なるべし」(出典:随筆・守貞漫稿(1837‐53)一七)

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