緑のテーブル(読み)みどりのテーブル(英語表記)Der grüne Tisch; The Green Table

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「緑のテーブル」の意味・わかりやすい解説

緑のテーブル
みどりのテーブル
Der grüne Tisch; The Green Table

8場のバレエ。振付,台本 K.ヨース音楽 F.コーエン。衣装,装置 H.ヘックロード。 1932年パリ,シャンゼリゼ劇場でヨース・バレエ団によって初演。戦争の悪を死の舞踏として描いたもので,パリのマレ舞踊研究所主催の国際振付コンクールで第1位を得てヨースの代表作となった。戦争のあらゆる醜い面を描き,不毛な会議から始り会議に終るという形式をとっている。第2次世界大戦後も,記念碑的な反戦舞踊として,チリ国立バレエ団,R.ジョフリー・バレエ団,ネザーランド・ダンス・シアターなどのレパートリーになっている。

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デジタル大辞泉プラス 「緑のテーブル」の解説

緑のテーブル

ドイツ舞踊家・振付家クルト・ヨースによるバレエ(1932)。原題《Der grüne Tisch》。音楽はフレデリック・コーエン。パリの国際舞踊コンクールの優勝作品。

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世界大百科事典(旧版)内の緑のテーブルの言及

【ヨース】より

…1927年,エッセンのフォルクワング専門学校舞踊部門のディレクター,30年エッセン・オペラ・ハウスのバレエ・マスターになる。32年反戦バレエといわれた《緑のテーブル》がパリ国際舞踊コンクールで第1位となるが,ナチスに追われ,33年にドイツを脱出。同時に〈ヨース・バレエ団〉を組織してイギリス,アメリカなどを巡演し数多くの作品を発表した。…

※「緑のテーブル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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