ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヨース」の意味・わかりやすい解説
ヨース
Jooss, Kurt
[没]1979.5.22. ハイルブロン
ドイツの舞踊家,振付師。シュツットガルト音楽院,演劇学校に学ぶ。 1920年 R.ラバンに会い,舞踊の道に入った。ミュンヘンに舞踊団ノイエ・タンツビューネを組織し,各地を巡演。 27年エッセンの総合舞台芸術学院フォルクバンクシューレの舞踊科主任となり,翌年同校の学生と民俗舞踊研究所を設立。 30年エッセン歌劇場のバレエ・マスターになり,『緑のテーブル』 (1932) などを発表,同作品は民主政治の退廃と台頭するナチズムを風刺して大評判をとった。ナチス・ドイツ時代はロンドンに亡命し各地で公演,彼の舞踊団はヨース・バレエ団として知られるようになった。第2次世界大戦後エッセンに戻り,68年引退後も娘とともに自作の再演にあたった。
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