編集史的研究(読み)へんしゅうしてきけんきゅう(その他表記)Redaktionsgeschichte

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「編集史的研究」の意味・わかりやすい解説

編集史的研究
へんしゅうしてきけんきゅう
Redaktionsgeschichte

共観福音書様式史的研究においては,主として伝承断片を生み出した生活の座を解明することに目標がおかれていたのに対し,それらの伝承断片を福音書という一個の文書に編集した福音書記者の神学を解明しようとする研究。その最初の学問的成果は R.ブルトマン弟子 H.コンツェルマンのルカ神学の研究『時の中心』 (1953) であるが,編集史的研究という用語自体を初めて使用したのは W.マルクセンの『福音書記者マルコ』 (56) である。 G.ボルンカム,G.バルト,H.J.ヘルト,G.シュトレッカー,R.フンメル,W.トリリンク,E.トロクメなどがその後次々に成果をあげている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android