縊れる(読み)クビレル

デジタル大辞泉 「縊れる」の意味・読み・例文・類語

くび・れる【×縊れる】

[動ラ下一][文]くび・る[ラ下二]首をくくって死ぬ。「屋根裏で―・れていた」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「縊れる」の意味・読み・例文・類語

くび・れる【縊・括】

  1. 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]くび・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙
  2. ( 縊 ) 自分で首をくくって死ぬ。
    1. [初出の実例]「是に大友皇子、走げて入らむ所無し。乃ち還りて山前に隠れて自ら縊(クヒレ)ぬ」(出典:日本書紀(720)天武元年七月(北野本訓))
  3. ( 括 ) 中ほどが細くなる。中ほどが細くせばまる。
    1. [初出の実例]「中はくびれて前後のかたちあるを云なり」(出典:米沢本沙石集(1283)五本)
  4. 柔らかい物をしばったときにできる筋目のような皺(しわ)ができる。
    1. [初出の実例]「花びらのやうな唇は紅く、腭(あご)赤子の其のやうにくびれてゐた」(出典:解剖室(1907)〈三島霜川〉)
  5. きびしくなる。ゆとりがなくなる。
    1. [初出の実例]「今の君子は、其の論太だ緻(〈注〉こまか)、其の行太だ絞(〈注〉クビル)にして」(出典:柳橋新誌(1874)〈成島柳北〉初)

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