かがり【縢】
- 〘 名詞 〙 ( 動詞「かがる(縢)」の連用形の名詞化 )
- ① 糸などでからげて縫い合わせること。また、糸を組んで編み合わせること。
- [初出の実例]「縄あみのかがりはやぶれ壁落て〈重五〉 こつこつとのみ地蔵切町〈荷兮〉」(出典:俳諧・冬の日(1685))
- ② 竹、ふじづるなどを編んで作ったかご。いしみ。
- [初出の実例]「三蔵親(みづから)簣(あしか)畚(カカリ)を負ひて甎石を担(になひ)運(はこぶ)」(出典:大慈恩寺三蔵法師伝承徳三年点(1099)七)
- ③ 製本で、本の背と表紙を糸でかがること。また、そのもの。針金を用いるのと比べて本の開きが大きくなり、開きやすい。
- ④ 野獣が耕地に入るのを防ぐため、杭に針金を引いて作る垣。大阪府北部の山村でいう。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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