普及版 字通 「カ・かり」の読み・字形・画数・意味

9画
[字訓] かり
[説文解字]



[金文]



[字形] 会意
手(

[訓義]
1. かり。
2. 動詞に用い、かりる、かす。
[声系]
〔説文〕に





[語系]
金文の「





















[熟語]


出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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日本音楽・芸能用語の〈なになにガカリ〉という複合語を含めて,いくつかの用法がある。まず,能の舞事において,地(じ)に移行する前の冒頭の短い導入的な部分をいい,破ガカリ,イロエガカリ,達拝(たつぱい)ガカリなどの種類がある。また,段によっていくつかの楽節に分割される囃子事では,最初の段までの第1楽節をいう。また,各分野にわたって,演目の演奏開始時刻を,カカリということがある。以上は冒頭・開始の意味を持つものであるが,それに対し〈なになにふう〉という意味でも用いられることがある。これは主として三味線音楽の分野にみられるもので,たとえば,平曲の旋律様式を用いて作曲されている部分を平家ガカリ,ツヨ(強)吟の謡を取り入れた部分を謡ガカリ,文弥節(ぶんやぶし)を取り入れた部分を文弥ガカリなどという。
そのほか,能楽では,芸系を上(かみ)ガカリ(上掛り,上懸り)と下(しも)ガカリ(下掛り,下懸り)のふたつに大別することが行われている。
執筆者:蒲生 郷昭
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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