繆斌工作(読み)みょうひんこうさく

世界大百科事典 第2版の解説

みょうひんこうさく【繆斌工作】

太平洋戦争末期の日中和平工作。小磯国昭内閣成立直後の1944年8月,元《朝日新聞》北京駐在記者田村真作は緒方竹虎情報局総裁らを通じて小磯首相を動かし,繆斌を仲介として重慶の中華民国政府(蔣介石総統)との和平工作の推進を提案した。かつて中国国民党中央委員などを務めた繆は,日中戦争勃発後に日本軍が華北につくった親日団体新民会副会長となり,汪兆銘政権が成立すると立法院副院長となったが,蔣政権との接触が露見して44年当時は考試院副院長の閑職にあった。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

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