普及版 字通 「纔(漢字)」の読み・字形・画数・意味
纔
23画
[字訓] くりいろ・わずか
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(ざん)。〔〕十三上に「帛、雀頭の色なり。一に曰く、色、紺の如し」とし、「纔は淺きなり。讀みて讒(ざん)の(ごと)くす」という。色の浅いことから、「わずか」の意があるとするものであろう。
[訓義]
1. くりいろ、すこし黒いいろ、つちいろ。
2. 一度染めの帛。
3. 才・財・裁などと通じ、わずか。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕纔 志介糸(しけいと) 〔名義抄〕纔 ワヅカニ・ヨフ 〔字鏡集〕纔 タビタビ・ワヅカニ・シバラク・チカシ・ウスクロイロ・ヨフ・ハジメ・ヨミ
[語系]
纔・才・材・財・裁dzは同声。みな「はじめ」「わずか」の意がある。「わずかに」という副詞によみ、「わずかに能くす」の意に用いる。
[熟語]
纔好▶・纔至▶・纔瞬▶・纔是▶・纔方▶
[下接語]
初纔
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報