罪を悪んでその人を悪まず(読み)つみをにくんでそのひとをにくまず

精選版 日本国語大辞典 の解説

つみ【罪】 を 悪(にく)んでその人(ひと)を悪(にく)まず

犯した罪は罪としてにくむべきであるが、その罪を犯した人までもにくんではならない。罪を犯したからといって、それだけでその人の一生を評価してはいけない。君子はその罪を悪んでその人を悪まず。
歌舞伎蔦紅葉宇都谷峠(文彌殺し)(1856)三幕「所謂罪(ツミ)を憎(ニク)んでその人(ヒト)を憎(ニク)まずとやら、どうか御堪忍なすって」

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