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蔦紅葉宇都谷峠 つたもみじうつのやとうげ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

蔦紅葉宇都谷峠
つたもみじうつのやとうげ

歌舞伎狂言。世話物。5幕 12場。2世河竹新七 (→河竹黙阿弥 ) 作。安政3 (1856) 年江戸市村座初演。通称「文弥殺し」。4世市川小団次黙阿弥の提携を強めた作で,小団次は文弥と堤婆の仁三の二役をつとめた。

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デジタル大辞泉の解説

つたもみじうつのやとうげ〔つたもみぢうつのやたうげ〕【蔦紅葉宇都谷峠】

歌舞伎狂言。世話物。5幕。河竹黙阿弥作。安政3年(1856)江戸市村座初演。あんまの文弥が100両持って京へ上る途中、宇都谷峠で伊丹屋重兵衛に殺される話。人情噺(にんじょうばなし)「座頭殺し」によったもの。通称「文弥殺し」。

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世界大百科事典 第2版の解説

つたもみじうつのやとうげ【蔦紅葉宇都谷峠】

歌舞伎狂言。世話物。5幕12場。通称《文弥殺し》河竹黙阿弥作。1856年(安政3)9月江戸市村座で,按摩文弥・提婆(だいば)の仁三を4世市川小団次,伊丹屋十兵衛を初世坂東亀蔵により初演。金原亭馬生の人情噺に古くからあるお駒・才三(さいざ)と古今・彦惣(こきんひこそう)の情話を綯交(ないま)ぜ,佐々木家のお家騒動の世界にはめた人情・怪談・白浪物。盲目の少年按摩文弥は,姉が吉原に身売りしてつくった百両の金を持って,座頭(ざとう)の官位を取りに京都へ向かう。

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大辞林 第三版の解説

つたもみじうつのやとうげ【蔦紅葉宇都谷峠】

歌舞伎の一。世話物。河竹黙阿弥作。1856年江戸市村座初演。通称「宇都谷峠」「文弥殺し」。文弥は姉が身売りした百両を持ち京へ市名いちなを受けに行く途中、伊丹屋重兵衛に宇都谷峠で殺され亡霊となる。陰惨な殺しが見せ場。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

蔦紅葉宇都谷峠
つたもみじうつのやとうげ

歌舞伎(かぶき)脚本。世話物。五幕。河竹黙阿弥(もくあみ)作。1856年(安政3)9月江戸・市村座で、4世市川小団次(こだんじ)の座頭文弥(ざとうぶんや)と提婆(だいば)の仁三(にさ)、初世坂東亀蔵(かめぞう)の伊丹屋十兵衛(いたみやじゅうべえ)により初演。金原亭馬生(きんげんていばしょう)の人情噺(ばなし)に取材したもので、通称「宇都谷峠」「文弥殺し」。座頭文弥は、姉お菊が吉原へ身売りしてつくった百両の金で官位をとろうと京へ上る途中、鞠子(まりこ)の宿(しゅく)で胡麻(ごま)の蠅(はえ)提婆の仁三にねらわれるが、同宿の伊丹屋十兵衛に助けられる。主人才三郎を救う百両の調達に苦しむ十兵衛は、文弥を送って宿をたち、宇都谷峠でやむなく文弥を殺して金を奪う。その後、十兵衛は文弥の怨霊(おんりょう)に苦しめられ、また殺しの現場を目撃した仁三から強請(ゆす)られ、ついに鈴ヶ森で仁三を殺し、自分も捕らえられる。名優小団次と名作者黙阿弥のコンビが確立された第一作。脚本はほかにお菊のちに遊女古琴(こきん)と白木屋彦三(ひこぞう)、彦三の妹お駒(こま)と才三郎という二組の情話が添えてあるが、見どころは宇都谷峠の文弥殺しと伊丹屋の強請り場。初演以来、文弥と仁三という対照的な二役を早替りで演ずるのが原則で、近代では6世尾上(おのえ)菊五郎の二役と初世中村吉右衛門(きちえもん)の十兵衛のコンビが傑出していた。1969年(昭和44)国立劇場で17世中村勘三郎、8世松本幸四郎(白鸚(はくおう))により初演以来の通し上演が好評を得た。[松井俊諭]

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