美栄地(読み)みーじ

日本歴史地名大系 「美栄地」の解説

美栄地
みーじ

[現在地名]那覇市牧志一丁目・久茂地一―三丁目・泉崎一丁目

近世の久茂地くむじ村の東に位置する。もとは久米村のうちで、尚敬王二一年(一七三三)に開発された内潟原うちかたばるとよばれた汀地をいう。宅地不足を解決するため王府の許可を得て開発された。同時に那覇西なーふあにし村の汀地、とうまい村と若狭町わかさまち村近くの外潟原(のちの譜嘉地)とよばれた地域も宅地化された(球陽)。美栄地の地名は新しく作った地という新地(ミーヂ)の意味とされる。美栄地の名は普門寺ふもんじ村が久茂地村に変わった尚敬王二三年に名付けられ、「南島風土記」が引く同年の僉議書では普門寺潟原に新屋敷を建てた地の名を美栄地とすることを申請している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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