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球陽 きゅうよう

大辞林 第三版の解説

きゅうよう【球陽】

◇ 琉球の別名。
歴史書。二二巻、付巻三巻、外巻「遺老説伝」三巻。鄭秉哲ていへいてつ編。琉球国の正史。1745年完成、のち最後の国王尚泰まで書きつがれる。歴代国王の治世を中心に、あらゆる事件・事象を収録。漢文体。

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百科事典マイペディアの解説

球陽【きゅうよう】

琉球の歴史を編年体で記した正史。もとは《球陽会記》と称された。本巻(正巻22・付巻3)と外巻《遺老説伝(いろうせつでん)》からなる。全文漢文で表記。1745年に編集を完了したが,その後も史官により書き継ぎがなされた。

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世界大百科事典 第2版の解説

きゅうよう【球陽】

琉球の歴史を記した史書。本巻(正巻22,付巻4)と外巻(正巻3,付巻1)からなり,外巻は《遺老説伝》の別称をもつ。1745年に編集を完了したが,その後史官の手で書きつぎがなされた。歴代国王の治世を中心にあらゆる事件・事象が収録されており,琉球の史書の中では最も内容が豊富である。全文漢文で表記。〈球陽〉とは琉球の美称で,長崎を〈崎陽(きよう)〉と称するのと同じ用法である。【高良 倉吉】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

球陽
きゅうよう

1743~45年(寛保3~延享2)に編述された琉球(りゅうきゅう)の歴史書。本巻は正巻22、付巻4からなり、外巻は正巻3、付巻1からなる。全文漢文で記されており、琉球王国の正史(せいし)を代表するものである。外巻はとくに「遺老説伝」の名でよばれる。歴代国王の事蹟や国事のみでなく森羅万象に及ぶ記録が含まれており、歴史研究のほか、民俗、民話など多方面の研究資料となっている。編述終了後も記事が書き継がれ、1876年(明治9)に及んでいる。編述作業は首里王府の系図座が担当し、中国留学帰りの史官たちが動員された。球陽とは琉球の美称で、長崎を崎陽(きよう)と称するのと同じ用法である。[高良倉吉]
『球陽研究会編『球陽』原文編・読み下し編(1974・角川書店)』

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