那覇市(読み)なは

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

那覇〔市〕
なは

沖縄県沖縄島南西部,東シナ海に臨む市。県庁所在地。1921年市制。1954年首里市と小禄村,1957年真和志市を編入。琉球王朝時代は首都首里の外港として東南アジア,中国方面との交易により発展。江戸時代は薩摩藩の支配下に置かれ,産業都市に変貌。1879年以降沖縄県の県庁所在地として繁栄したが,第2次世界大戦で全市が灰燼に帰した。その後急速な復興,発達を遂げて,沖縄県全人口の 2割以上を擁する大都市となった。国場川河口の北東岸に那覇港と中心市街地があり,その東方の丘陵地に首里がある。守礼門,円覚寺跡(国指定史跡),玉陵(たまうどぅん。国指定史跡)などが残る首里城跡(国指定史跡)には,1992年首里城正殿が復元され,首里城公園が誕生した。ほかに国の史跡の末吉宮跡,国の名勝の識名園,伊江殿内庭園(いえどぅんちていえん),国の天然記念物の首里金城の大アカギがある。首里城跡,玉陵,識名園は 2000年世界遺産の文化遺産に登録された。北部の安謝(あじゃ)地区には醸造,飲料,製菓関係の中小工場が多く,その東部,安謝埋立地に那覇新港がある。市域にはほかにも波之上宮,崇元寺石門など観光地が多い。また,壺屋焼などの陶器,漆器,紅型(びんがた)などの独特の伝統工芸品がある。沖縄自動車道ほか主要道路網の中心であり,県内各離島および本土主要都市,近隣諸国に空路・海路の定期便がある。面積 39.57km2(境界未定)。人口 31万9435(2015)。

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