朝日日本歴史人物事典 「美濃屋太郎左衛門」の解説
美濃屋太郎左衛門
江戸前期,山城国(京都府)伏見駅駕籠町の本陣主人。正保~万治の間(1644~61)寒天を創案。たまたまトコロテンを戸外に放置し,翌朝凍っていたのを見て思いついたという。トコロテンを凍結後乾燥脱水させ「瓊脂の干物」と名付け売り出して評判を呼んだ。これに寒天と命名したのは,隠元禅師といわれる。<参考文献>野村豊『寒天の歴史地理学研究』
(宮下章)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報