(読み)こう

普及版 字通 「羔」の読み・字形・画数・意味


10画

[字音] コウカウ
[字訓] こひつじ

[説文解字]

[字形] 象形
生まれおちた小羊が、ようやく立つ形。〔説文〕四上に「羊の子なり。羊に從ひ、照の省聲」とするが、下部は足の跂立するさまであろう。字の下部は馬や(ち)の足の形を四点にしるすのと同じで、火の形ではない。

[訓義]
1. こひつじ。
2. 羊の一種。

[古辞書の訓]
名義抄〕羔 ヒツジ 〔字鏡集〕羔 ヒツジノコ・ヒツジ

[語系]
羔ku、狗ko、駒kio、xoはみな声近く、獣子をいう。「犬ころ」のころにあたるような愛称なのであろう。偏によって、その属するものを区別する。

[熟語]
羔鴈羔裘羔子羔袖・羔羔犢羔豚羔幣羔羊
[下接語]
雁羔・献羔・羔・臑羔・烝羔・豚羔・羔・烹羔

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【裘】より

…中国で,昔から冬の寒さを防ぐために着用した毛皮。いろいろな動物の毛皮を用いたが,狐と羔(こう)(黒い小羊)が最も有名。一般に毛の方を外に出し,歴代,裘工(きゆうこう)を置いて製作にあたらせた。…

※「羔」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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