義理張る(読み)ギリバル

デジタル大辞泉 「義理張る」の意味・読み・例文・類語

ぎり‐ば・る【義理張る】

[動ラ五(四)]
どこまでも義理を立て通す。
さない中だからと―・って、小夜の為ばかしを言っちゃ」〈二葉亭其面影
贈答馳走などを度をこえてする。
「らっちもない所へ―・って、ぽんぽんしてゐやせぬか」〈松翁道話・二〉

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精選版 日本国語大辞典 「義理張る」の意味・読み・例文・類語

ぎり‐ば・る【義理張】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙
  2. 義理を言いはる。度を過ごして義理を立て通す。
    1. [初出の実例]「ええ義理ばったるおのこやと、取て引立ちり打はらひ」(出典:浄瑠璃・吉野都女楠(1710頃か)二)
  3. 交際上の馳走や贈答が多すぎる。
    1. [初出の実例]「らっちもない所へ義理ばって、ポンポンしてゐやせぬか〈略〉兎角花美な心をやめにして」(出典:松翁道話(1814‐46)二)

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