小夜(読み)こよる

精選版 日本国語大辞典 「小夜」の意味・読み・例文・類語

こ‐よる【小夜】

〘名〙 (「よる」は「よるのもの(夜物)」の略) 小さい夜着。小夜の物。小夜着(こよぎ)
浮世草子好色一代男(1682)八「衣桁(いかう)十二の袖を懸(かけ)、こよる山をかさね、小蒲団(こぶとん)錦の峯のごとし」

さ‐よ【小夜】

〘名〙 (「さ」は接頭語) よ。夜(よる)
万葉(8C後)一二・二九〇六「他国(ひとくに)によばひに行きて大刀が緒もいまだ解かねば左夜(サよ)そ明けにける」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「小夜」の意味・読み・例文・類語

さ‐よ【小夜】

《「さ」は接頭語》よる。よ。「小夜時雨しぐれ」「小夜千鳥」
[類語]さりよい暮夜ぼや夜間夜中やちゅう夜分やぶん夜陰やいん夜半よわ夜中よなか夜半やはんナイト

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

暖冬

冬期3カ月の平均気温が平年と比べて高い時が暖冬、低い時が寒冬。暖冬時には、日本付近は南海上の亜熱帯高気圧に覆われて、シベリア高気圧の張り出しが弱い。上層では偏西風が東西流型となり、寒気の南下が阻止され...

暖冬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android