羽室庸之助(読み)ハムロ ヨウノスケ

20世紀日本人名事典 「羽室庸之助」の解説

羽室 庸之助
ハムロ ヨウノスケ

明治〜昭和期の製鉄技術者,政治家 衆院議員(実業同志会)。



生年
明治1年9月(1868年)

没年
昭和19(1944)年12月30日

出身地
丹波国多紀郡(兵庫県)

学歴〔年〕
東京工業学校(現・東京工業大学)機械科〔明治23年〕卒

経歴
私立中学・鳳鳴義塾教師を経て、農商務省製鉄所技師に転じ、明治28年若松製鉄所の技師となり、ドイツに留学しクルップ製鉄所で学ぶ。帰国後、32年設立の大阪の日本鋳鋼所で、日本初の鋼鉄鋳造を行った。大正2年羽室鋳鋼所を創立し所長を務める。また住友製鋼所副支配人、日本水道衛生、大阪機械工作所の監査役を歴任した。大阪から衆院議員(実業同志会)に当選1回。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「羽室庸之助」の解説

羽室庸之助 はむろ-ようのすけ

1868-1944 明治-昭和時代前期の製鉄技術者,政治家。
明治元年9月生まれ。28年若松製鉄所の技師となり,ドイツのクルップ製鉄所でまなぶ。32年設立の大阪の日本鋳鋼所で,わが国最初の鋼鉄鋳造をおこなう。大正2年羽室鋳鋼所を創立。衆議院議員をつとめた。昭和19年12月30日死去。77歳。丹波多紀(たき)郡(兵庫県)出身。東京工業学校(現東京工業大)卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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