羽野村
はのむら
[現在地名]日田市三和 天神町
渡里村の北東に位置し、山国道が通る。「日田造領記」などによると、財津(大蔵)永清の次男永豊を祖とする羽野氏が当地を拠点とし、天文一五年(一五四六)大友氏の配した日田郡八奉行(郡老とも)の一人に羽野遠江守鑑房がいた(「豊西記」など)。天正六年(一五七八)と推定される三月二二日の羽野勘七郎宛、同八月二六日の羽野源七宛の大友義統感状(羽野文書)がある。同一七年の指出検地に際して日田郡奉行領羽野一属として田畠六町余を知行する羽野新之助ら九筆七九町五反余があった(「矢野家伝」渡辺家文書)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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