翁啓恵(読み)オウ・ケイケイ(英語表記)Wong Chi-huey

現代外国人名録2016 「翁啓恵」の解説

翁 啓恵
オウ・ケイケイ
Wong Chi-huey

職業・肩書
生化学者 台湾中央研究院院長

国籍
台湾

生年月日
1948年8月3日

出生地
嘉義県

専門
糖鎖化学

学歴
台湾大学大学院化学研究科〔1977年〕修了

学位
博士号(マサチューセッツ工科大学)〔1982年〕

受賞
日経アジア賞(科学技術部門,第17回)〔2012年〕,ウルフ化学賞〔2014年〕

経歴
日本に留学経験のある教育熱心な父母のもと、8人兄弟の6番目として生まれる。台湾大学大学院を修了後、米国に留学し、マサチューセッツ工科大学で博士号を取得。1989年カリフォルニア州のスクリプス研究所教授に就任。’98年にはバイオ医薬品ベンチャーのオプティマーの設立に参加。帰国後の2006年、台湾の最高学術研究機関である中央研究院の院長に就任。この間、1991〜99年日本の理化学研究所の研究チームに参加した。“糖鎖化学”と呼ばれる分野の世界的な研究者で、細胞の表面で情報伝達などの機能を持つ糖鎖を短時間で大量に合成する技術を開発。この成果は、がんや感染症などの診断・治療などに幅広く応用され、ワクチン開発や製薬にも貢献。2012年第17回日経アジア賞科学技術部門を受賞。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

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