翰墨城(読み)かんぼくじょう

精選版 日本国語大辞典 「翰墨城」の意味・読み・例文・類語

かんぼくじょう‥ジャウ【翰墨城】

  1. 名跡集(手鑑(てかがみ))。一帖三一一葉。古筆了仲所伝のもので大聖武(おおじょうむ)、中聖武高野切(こうやぎれ)、伊予切、石山切などの多く名物切れ所収国宝

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の翰墨城の言及

【手鑑】より

…この配列法は古筆流派によって異なるが,基本的には天皇を中心とする階級別構成と,高野切,石山切,三筆,三蹟などの名筆,および歌道書道宗家の筆蹟の3部により構成され,とくに大聖武と呼ばれる大字の写経断簡を巻頭に配するのを通例とする。遺品は数多いが,代表的なものとして《藻塩草》(京都国立博物館),《大手鑑》(陽明文庫),《翰墨城》(MOA美術館),《見ぬ世の友》(出光美術館)の国宝手鑑を挙げることができる。古筆【木下 政雄】。…

※「翰墨城」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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