出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…その配列は,通式として表に勅筆,親王,摂家清華,平公家と階級別に筆蹟をならべ,その後には御子左,二条冷泉といった歌道宗家を配し,裏に経切,ついで名人といわれる平安朝以来の能書,その後に世尊寺といった書道宗家,さらに法親王,高僧,連歌師,武家,女筆などを配する。この配列法は古筆流派によって異なるが,基本的には天皇を中心とする階級別構成と,高野切,石山切,三筆,三蹟などの名筆,および歌道書道宗家の筆蹟の3部により構成され,とくに大聖武と呼ばれる大字の写経断簡を巻頭に配するのを通例とする。遺品は数多いが,代表的なものとして《藻塩草》(京都国立博物館),《大手鑑》(陽明文庫),《翰墨城》(MOA美術館),《見ぬ世の友》(出光美術館)の国宝手鑑を挙げることができる。…
…中期は740年(天平12)の光明皇后願経のごとく,盛唐において完成された楷書の謹厳な書体の中におおらかなのびがあり,奈良写経の最盛期を迎える。末期には〈大聖武(おおじようむ)〉の俗称のある〈賢愚経〉(東大寺ほか)の剛直な新写経体がみられる。 正倉院には731年(天平3)聖武天皇筆《雑集》,744年光明皇后筆《楽毅論》や《杜家立成雑書要略》がある。…
…工芸では〈金光明四天王護国之寺〉と刻まれた西大門勅額,金堂鎮壇具,開眼供養会所用の伎楽面,花鳥彩絵油色(ゆうしよく)箱,葡萄唐草文染韋(そめかわ)などがある。書では聖武天皇宸筆と伝え〈大聖武〉と称される〈賢愚経〉や〈紺紙銀字華厳経〉断簡(〈二月堂焼経〉とも呼ぶ)などがこの時代のもの。現在,宮内庁所管となっている正倉院の工芸品,聖経,文書類も,本来東大寺のものだが,これらについては〈正倉院〉の項目を参照されたい。…
※「大聖武」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加