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大聖武 おおじょうむ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

大聖武
おおじょうむ

奈良時代の楷書大字の写経。古筆家の鑑定により聖武天皇宸翰と伝えられ,俗に大聖武という。文字の大きさにより中聖武,小聖武と称する写経もある。荼毘紙 (だびし) という特殊な料紙に書写し,筆意雄渾で格調の高い書風を示す。

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デジタル大辞泉の解説

おおじょうむ〔おほジヤウム〕【大聖武】

「賢愚経」の写経の断簡。奈良時代の書写で、字が大きくて聖武天皇宸筆(しんぴつ)と伝えられるところから、この名でよばれる。古筆手鑑(てかがみ)に尊重された。

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大辞林 第三版の解説

おおじょうむ【大聖武】

仏典「賢愚経」の写経の残巻。大字で肉太の楷書で書かれ、古筆・手鑑てかがみの手本とされた。聖武天皇筆とされるが舶載経の一つ。大和切やまとぎれ

出典|三省堂
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世界大百科事典内の大聖武の言及

【手鑑】より

…その配列は,通式として表に勅筆,親王,摂家清華,平公家と階級別に筆蹟をならべ,その後には御子左,二条冷泉といった歌道宗家を配し,裏に経切,ついで名人といわれる平安朝以来の能書,その後に世尊寺といった書道宗家,さらに法親王,高僧,連歌師,武家,女筆などを配する。この配列法は古筆流派によって異なるが,基本的には天皇を中心とする階級別構成と,高野切,石山切,三筆,三蹟などの名筆,および歌道書道宗家の筆蹟の3部により構成され,とくに大聖武と呼ばれる大字の写経断簡を巻頭に配するのを通例とする。遺品は数多いが,代表的なものとして《藻塩草》(京都国立博物館),《大手鑑》(陽明文庫),《翰墨城》(MOA美術館),《見ぬ世の友》(出光美術館)の国宝手鑑を挙げることができる。…

【奈良時代美術】より

…中期は740年(天平12)の光明皇后願経のごとく,盛唐において完成された楷書の謹厳な書体の中におおらかなのびがあり,奈良写経の最盛期を迎える。末期には〈大聖武(おおじようむ)〉の俗称のある〈賢愚経〉(東大寺ほか)の剛直な新写経体がみられる。 正倉院には731年(天平3)聖武天皇筆《雑集》,744年光明皇后筆《楽毅論》や《杜家立成雑書要略》がある。…

【東大寺】より

…工芸では〈金光明四天王護国之寺〉と刻まれた西大門勅額,金堂鎮壇具,開眼供養会所用の伎楽面,花鳥彩絵油色(ゆうしよく)箱,葡萄唐草文染韋(そめかわ)などがある。書では聖武天皇宸筆と伝え〈大聖武〉と称される〈賢愚経〉や〈紺紙銀字華厳経〉断簡(〈二月堂焼経〉とも呼ぶ)などがこの時代のもの。現在,宮内庁所管となっている正倉院の工芸品,聖経,文書類も,本来東大寺のものだが,これらについては〈正倉院〉の項目を参照されたい。…

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