普及版 字通 「翹」の読み・字形・画数・意味
翹
18画
[字訓] あげる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は堯(尭)(ぎよう)。堯は土器を焼くとき積み重ねる形で、うず高い意がある。〔説文〕四上に「尾の長毛なり」とあり、鳥がその尾毛をあげることをいう。まさに飛ばんとする姿勢であるから翹企といい、翹望・翹思のように用いる。末の高くあがるところから、木の秀(ほ)つ枝を翹楚、高いさまを翹翹という。
[訓義]
1. 鳥の尾の長毛、そのはね。
2. 長毛をあげる、あがる。
3. 羽をあげるようにつまだちのぞむ、ねがう、ほっする。
4. 高くてすぐれる、才能がある。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕翹 クハダツ・ノゾム・モヨホス・アグ・アガル・カザル・ウツ・サカシ・ススム・タツ・ソバタツ・ツマダツ・ハゲマス・ナビク
[語系]
翹・喬・giは同声。驕・矯ki、khi、高kは同系の語。みな高くあがる意がある。
[熟語]
翹異▶・翹企▶・翹跂▶・翹挙▶・翹翹▶・翹懃▶・翹敬▶・翹結▶・翹掲▶・翹彦▶・翹材▶・翹趾▶・翹思▶・翹首▶・翹秀▶・翹袖▶・翹竦▶・翹瞻▶・翹然▶・翹楚▶・翹想▶・翹足▶・翹待▶・翹敏▶・翹慕▶・翹翼▶・翹陸▶
[下接語]
雲翹・婉翹・首翹・秀翹・春翹・垂翹・翠翹・双翹・争翹・連翹
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報