老分(読み)ろうぶん

精選版 日本国語大辞典 「老分」の意味・読み・例文・類語

ろう‐ぶんラウ‥【老分】

  1. 〘 名詞 〙 年寄格の人。長老先輩
    1. [初出の実例]「第三の後一順、上の句を賞とす。中にも月の座は名有所也。老分に当べし」(出典:俳諧・三冊子(1702)白双紙)
    2. 「『イザ、お三人』『御老分なれば、新五左殿』」(出典:歌舞伎・韓人漢文手管始(唐人殺し)(1789)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の老分の言及

【支配人】より

…三井家では雇人の制は,大取締―取締―加判名代―元方名代―勘定名代―名代―後見人―支配役―支配人―組頭―役頭―上座―手代―子供などこまごまとした職階があった。鴻池家では支配人のほか支配役,支配判形役などの名称があり,また,支配人の主だった者を老分(おいぶん∥ろうぶん)などと称した。支配人には給金のほか,〈あてがい金〉〈元手金〉〈加増金〉などさまざまの名称の報償金が与えられ,支配人はそれを元手に自分商売を許されることも少なくなく,それによる利益は店に積み立てられ,退職金に加えられた。…

【支配人】より

…三井家では雇人の制は,大取締―取締―加判名代―元方名代―勘定名代―名代―後見人―支配役―支配人―組頭―役頭―上座―手代―子供などこまごまとした職階があった。鴻池家では支配人のほか支配役,支配判形役などの名称があり,また,支配人の主だった者を老分(おいぶん∥ろうぶん)などと称した。支配人には給金のほか,〈あてがい金〉〈元手金〉〈加増金〉などさまざまの名称の報償金が与えられ,支配人はそれを元手に自分商売を許されることも少なくなく,それによる利益は店に積み立てられ,退職金に加えられた。…

※「老分」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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