老方宿(読み)おいかたしゆく

日本歴史地名大系 「老方宿」の解説

老方宿
おいかたしゆく

[現在地名]東由利町老方

寛永一〇年(一六三三)「御国廻りの衆」の宿が玉米とうまい村から老方村に移され(「玉米古館並に玉米殿油来聞伝之事」東由利村郷土史)、それ以後宿場として栄えた。北から桜長根さくらながねを越えて亀田藩主、西から本荘藩主がこの地に至り一泊した。幕府巡見使の通路にもあたり、宝暦八年(一七五八)御領分覚書(山懐の村)に「当村御巡見様方御泊宿本庄・亀田御領主様御泊宿御本陣小松助太郎、高御役弐拾石御免、御巡見様御通之節は三御陣也、寅之年は助太郎・仁左衛門・金左衛門」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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