老陽(読み)ろうよう

精選版 日本国語大辞典 「老陽」の意味・読み・例文・類語

ろう‐よう ラウヤウ【老陽】

〘名〙 陽の気が最も極に達すること。周易では九の数をいう。⇔老陰
史記抄(1477)一八「此は老陽の爻は、少陰と変ずるぞ」 〔柳宗元‐与劉禹錫論周易九六説書〕

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世界大百科事典(旧版)内の老陽の言及

【数】より

…この考え方は今日では贈答品に4,6,8など偶数をきらい奇数を喜ぶ風習として定着しているが,一方,厄年などはむしろ奇数が多く,一概に論ずることはむずかしい。古代日本の場合,記紀神話の中では中国の易で少陽や老陽としてもっとも尊ばれた7や9はさほど重視されておらず,むしろ10以下ではこのほかの数,とりわけ8が聖数とされていた。例えば,八尋殿(やひろどの),大八洲(おおやしま),八衢(やちまた),八咫烏(やたがらす),八岐大蛇(やまたのおろち),八百万神(やおよろずのかみ)など数が多いことを表すほかに神聖な数とみられていたらしい。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」