周易(読み)しゅうえき

精選版 日本国語大辞典 「周易」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐えき シウ‥【周易】

〘名〙
三易連山帰蔵・周易)の一つ。夏の占卜の連山、殷の帰蔵に対し、周代の卜筮であるとされる。また書名の「易経」。連山・帰蔵が早く滅んだため、今日では易といえば周易を指す。陰陽説をもとにし、陽を、陰を印であらわし、それを三つ重ねたいわゆる八卦をさらに二つ組み合わせて六四の卦をつくり、それにつけられた象徴的な卦辞によって自然と人間のあらゆる現象を説明しようとするもの。その卦辞の解釈であるいわゆる十翼は、孔子が作ったと伝えられるが、実際には戦国末から前漢中期にかけての集大成である。
※続日本紀‐天平宝字元年(757)一一月癸未「陰陽生者周易、新撰陰陽書」
古今著聞集(1254)四「周易をまなばずして、此定にまゐらん事あしかるべしとおぼして」 〔周礼‐春官・人〕
② 報酬を得て吉凶などを占うこと。売卜。また、その人。売卜者。
※雑俳・柳多留‐五七(1811)「周易と交代をする吉田丁」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「周易」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐えき〔シウ‐〕【周易】

古代中国の三易の一。代に生まれた。また、「易経」のこと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

占い用語集 「周易」の解説

周易

古代中国の周の時代に作成された卜術の一つ。「易経」という古典に照らし合わせて解釈される。「易経」は占い書物であったことから、随時代の煬帝による焚書坑儒を免れ、その後の儒学者たちの研究により儒学的・道徳的に変化していった。

出典 占い学校 アカデメイア・カレッジ占い用語集について 情報

百科事典マイペディア 「周易」の意味・わかりやすい解説

周易【しゅうえき】

易経

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

山川 世界史小辞典 改訂新版 「周易」の解説

『周易』(しゆうえき)

『易経』(えききょう)

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「周易」の意味・わかりやすい解説

周易
しゅうえき

易経

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「周易」の意味・わかりやすい解説

周易
しゅうえき

易経」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

インボイス

送り状。船荷証券,海上保険証券などとともに重要な船積み書類の一つで,売買契約の条件を履行したことを売主が買主に証明した書類。取引貨物の明細書ならびに計算書で,手形金額,保険価額算定の基礎となり,輸入貨...

インボイスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android