耐(漢字)

普及版 字通 「耐(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 9画

[字音] タイ
[字訓] たえる

[説文解字]

[字形] 会意
而(じ)+寸。〔説文〕九下に正字をに作り、耐をその重文として録するが、両字は別義の字として用いられる。は、「罪あるも(こん)に至らざるものなり」、耐は「法度の字は寸に從ふ」とされるが、耐は忍耐の意に用いる。〔礼記、礼運〕「故に人耐(よ)く天下を以て一家と爲す」とあり、漢碑の〔督郵斑碑〕に「きを柔らげ、爾(ちか)きを而(よ)くす」とあって、而と通用する。而・耐・能は声近くして通用する字である。

[訓義]
1. ひげをおとす、ひげをおとす刑。
2. たえる、しのぶ、よくする、あたる。
3. のり、法度。

[古辞書の訓]
名義抄〕耐 タフ・シノブ・オサフ・ツツム・ナダム 〔字鏡集〕耐 ヤマメ・ヨシ・タフ・オサフ・オヨブ・ナマジヒ・タヘタリ・シノブ・メグム・ヤマズ・ツツム・ナムタ・オサム

[語系]
耐・能・乃nは同声。忍njin、任njimや而nji(寧)nyengとも声が通じ、通用することがある。

[熟語]
耐可耐火耐寒耐久耐罪耐実耐辱耐心耐任耐煩耐面耐用耐冷
[下接語]
罪耐・忍耐

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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