普及版 字通 「聊(漢字)」の読み・字形・画数・意味
聊
11画
[字訓] たのしむ・ねがう・いささか
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(りゆう)。は留(りゆう)の省文。〔説文〕十二上に「耳鳴るなり」と訓するも、その用義例がなく、聊頼・無聊・聊落などの意に用いる。〔詩、檜風、素冠〕「聊(ねが)はくは子と同(とも)に歸(ゆ)かん」などが、古い用例である。
[訓義]
1. たのしむ。
2. たのむ、たよる。
3. ねがう、いささか、しばらく、かりそめ。
4. 耳がなる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕聊 イササカニ・ヤスシ・ヨル・タスク・ネガフ・ネガハクハ・シバラク・タノシ・タヤスシ 〔立〕聊 タヤスク・イヤシ・ヤスラカニ・ネガフ・イササカ・ネガハクハ・ナイガシロ・ヨル・ヤスム・ミクナル・シバラク・イコフ・ヤムコト・ヤスシ・タノシ・タスク
[語系]
聊lyu、(頼)latは声近く、連語として用いる。と声義の通ずるところがある。
[熟語]
聊兮▶・聊爾▶・聊且▶・聊▶・聊頼▶・聊落▶・聊慮▶・聊亮▶・聊浪▶
[下接語]
聊・不聊・敝聊・亡聊・無聊
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報