聚蚊雷を成す(読み)しゅうぶんらいをなす

精選版 日本国語大辞典 「聚蚊雷を成す」の意味・読み・例文・類語

しゅうぶん【聚蚊】 雷(らい)を成(な)

  1. 蚊が集まって鳴くと雷のような大きい声になるの意。蚊のうるさいことの形容。また、ごく小さなものでも数多く集まるとあなどれないものになるということのたとえ。〔南史‐梁武陵王紀伝〕

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故事成語を知る辞典 「聚蚊雷を成す」の解説

聚蚊雷を成す

ちょっとした悪口でも、たくさんの人が言えば大きな害になりかねないことのたとえ。また、ごく小さなものでも、数多く集まると、大きな力を発揮することのたとえ。

[由来] 「漢書―中山靖王しょう伝」の一節から。紀元前二世紀の中国、前漢王朝の時代のこと。皇帝から疎んじられた皇族の一人が、「聚蚊も雷を成す(小さな蚊でもたくさん集まると、その羽音は雷のような大きな音になる)」と述べて、自分たちに対する悪口に耳を貸さないように、皇帝に願い出ています。

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