聞かせる(読み)キカセル

デジタル大辞泉 「聞かせる」の意味・読み・例文・類語

きか・せる【聞かせる】

[動サ下一][文]きか・す[サ下二]
聞くようにさせる。「とんだ長話を―・せてしまった」
言葉で言ってわからせる。「よく言って―・せる」
話や歌などがじょうずで、思わず聞き入らせる。「なかなか―・せるのどだ」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「聞かせる」の意味・読み・例文・類語

きか‐・せる【聞】

  1. 〘 他動詞 サ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]きか・す 〘 他動詞 サ行下二段活用 〙
  2. 聞くようにしむける。言葉でわからせる。きかす。
    1. [初出の実例]「かくや姫のもとには、けふなん天竺へ石の鉢とりにまかるときかせて」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
    2. 「みなおのおの、思事の道々あらんかし。すこしきかせよや」(出典:源氏物語(1001‐14頃)初音)
  3. (話や歌などが巧みで)思わず聞き入るようにさせる。きかす。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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