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天竺 てんじく Tian-zhu; T`ien-chu

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

天竺
てんじく
Tian-zhu; T`ien-chu

インドをさす中国での古称。インダス川をさす Sinduに由来する。魏・晋時代から唐初の玄奘のときまでよく使われ,その後は印度という呼称に取って代られた。日本では,インドは古来から明治にいたるまでこの呼称で呼ばれ,ブッダの生れた国として親しまれた。

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天竺
てんじく

天竺木綿の略語。木綿の原産地インドの意で,インドから渡来したことによりこの名がある。英語ではティークロスという。経・緯糸に 20番手の生綿糸を使用した,経・緯糸密度のほぼ同じ荒い平織物。

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デジタル大辞泉の解説

てんじく〔テンヂク〕【天竺】

中国および日本で用いたインドの古称。「後漢書」西域伝に初見。

天竺木綿」の略。
そら。天。
「此の頃の御有様は、さりとも見たてまつりなば、―へも憧れじ」〈狭衣・一〉
接頭語的に用いて、遠方・外国・舶来の意を表す。「天竺鼠(ねずみ)」「天竺牡丹(ぼたん)」
(「唐(から)(=中国)過ぎる」のしゃれから、食品名に付けて)辛すぎる、の意を表す。「天竺みそ」「天竺ひしお」

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百科事典マイペディアの解説

天竺【てんじく】

日本,中国などでインドをさした旧称。身毒・印度・信度などと同じくサンスクリットのシンドゥSindhu(川,インダス川の意)の音訛(おんか)といわれる。
→関連項目熊野の本地今昔物語集三国伝記私聚百因縁集

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世界大百科事典 第2版の解説

てんじく【天竺 Tiān zhú】

中国で3世紀以降に多く用いられたインドの呼称。古くは〈身毒(しんどく)〉〈賢豆(けんず)〉〈天篤(てんとく)〉とも呼ばれていた。7世紀の中国僧玄奘はこの〈天竺〉の称が異議糺紛(きゆうふん)であるとして,正音にしたがって〈印度〉というべきことを述べており,唐代以後は主として〈印度〉の名称が用いられた。中国で古くインドを表した音写語群のもとの言語としては,川の名に由来するシンドゥSindhu(なまってヒンドゥ,ギリシア語ではインドス)があげられる。

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大辞林 第三版の解説

てんじく【天竺】

◇ 日本・朝鮮・中国で、インドの古称。 「唐から-」
名詞に付いて、「舶来」「遠方」などの意を表す。 「 -いも」
「天竺木綿もめん」の略。
空。高い所。 「 -のうへ帰るべいこともできないから/滑稽本・膝栗毛 2
〔「唐から過ぎる」の洒落で〕 辛過ぎる、の意を表す。 「 -味噌みそ」 「 - 醬 びしお

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

天竺
てんじく

中国古代のインド地方の呼び名。同系統の古称としては天篤(てんとく)、天督(てんとく)、天豆(てんとう)、天定(てんてい)などがあり、語源は、身毒(しんどく)、印度(いんど)などと同じく、サンスクリットのシンドゥーSindhu(インダス川地方)であるとされる。文献では『後漢書(ごかんじょ)』「西域伝」に「天竺国、一名身毒。月氏(げっし)の東南数千里にあり」とあるのが最初であり、魏晋(ぎしん)南北朝期に一般化し、日本にも広まった。[尾形 勇]

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