聞入る(読み)キキイル

デジタル大辞泉 「聞入る」の意味・読み・例文・類語

きき‐い・る【聞(き)入る】

[動ラ五(四)]熱心に聞く。じっと耳を傾ける。「虫の音に―・る」
[動ラ下二]ききいれる」の文語形
[類語]聞き惚れる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「聞入る」の意味・読み・例文・類語

きき‐い・る【聞入】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙 しみじみと耳を傾ける。心を澄まして聞く。じっと聞きほれる。
    1. [初出の実例]「若君の、このことどもをつくづくときき入て」(出典:夜の寝覚(1045‐68頃)五)
    2. 「相手の話に絶えず小首を振って、いかにも熱心に聴き入ってゐるやうに装ひはじめたのは」(出典:故旧忘れ得べき(1935‐36)〈高見順〉三)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 ラ行下二段活用 〙ききいれる(聞入)

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